【写真が好きになるには?】単焦点レンズのススメ②―F値を小さくしてみよう―

写真のあれこれ

素敵な写真を見ていると背景がボケていて、被写体がより際だって見えていること、ありませんか?

高いカメラ使っているから、そういう写真が撮れるんじゃないの??

一眼レフカメラを使う=ボケ感のある写真が撮れると思っている人も少なくないかもしれません。「F値を小さくする」という魔法を掛けることで初めて、背景がボケた美しい写真を撮ることができるのです。

F値を小さくしてみよう

そもそもF値とは

出た!!やっぱり難しい用語をたくさん覚えないといけないんだ・・・・・

カメラの機能、全部を覚える必要はありません(なんなら私も知らない機能だらけです)。とりあえず、「F値」。これだけ!!まずは覚えてみてください。

F値とは、ピントやボケ具合を左右する数値のことです。「F○.○」と表されます。「絞り」とも呼ばれます。

  • F値が大きい:背景もくっきり写る。旅行の時の風景写真や、被写体が多い集合写真を撮る時なんかにおすすめ。
  • F値が小さい:背景がボケるので被写体が際立って見えるので、一つのものを主役として撮るのにおすすめ。人物など。

また、F値が小さいと光をたくさん取込んでくれるので、暗い場所でも比較的撮りやすいというメリットもあります。

全自動オートモードではなく、絞り優先モードを使ってみよう

カメラを買ったばかりの初期設定は「(全自動)オートモード」になっていることが多いです。このモードは優秀で、撮影者が何もしなくても瞬時にその場で最適な設定をカメラが自動で調整してくれるのです。「最適な設定」とはその風景全てを明るくハッキリと写すこと。しかしいわゆる記念写真的な「普通の」写真は撮れても、ドラマティックな写真にはなりづらいです。

そこで、モードを絞り優先モードに切替えることで、先ほどのF値を自分の手で設定することができるようになります。

メーカーによって呼び方は異なりますが、「Avモード」(Canon、PENTAX)「Aモード」(Sony、OLYMPUS,Panasonic)と表示されます。

主にカメラの上部にあるクルクルでモード切り替えすることができます。モードダイヤルの細かい位置は機種によっても異なりますが、Canon 6D MarkⅡだと、こちら。

白いポイント部分を「Avモード」に合わせます。

そんな難しいモードにしたら、他も色々いじらなければいけなくなるんじゃ・・・

絞り優先モードの良いところは、F値以外の設定はカメラが自動的にやってくれるところです。

ですので、自分で決めるのは背景をぼかしたいか、ハッキリさせたいのか。それだけをカメラにお願いしちゃえば良いのです♪

F値を設定してみよう

Avモードに切り替えたらF値を自分で設定することができようになります。

Canonの場合は液晶画面のこの部分で設定。

機種によってはシャッター付近のダイヤルでも調整可能(Avモードの時)。

他のメーカーの方もだいたい同じ操作になると思うので、まずはこれでF値をできる限り小さくしてみてください。

半押しピントでシャッターをきってみると、あら不思議。背景がぼやけて被写体がくっきりしてきませんか? あまり違いがわからないという方は、被写体と背景の距離が遠ければ遠いほど背景がボケやすいので、おうちの中ではなく外でも試してみてください^^

単焦点レンズ×絞り優先モード

単焦点レンズだと、F値をもっともっと小さくできる

標準ズームレンズでもF値を小さくすれば、ボケ感のある写真を撮ることができます。最低F値F4くらいが多いでしょうか。単焦点レンズだとより小さなF値できれいなボケ感を楽しむことができます。

レンズを購入する際、レンズの名前に付いている「F○○」というのが、そのレンズが写すことができる一番小さな値。(例えば、「CANON EF50mm F1.8 STM」であれば、F値は最低1.8まで下げられる)

F値が1.4のものや、1.2のものなんてあります。最低F値が小さければ小さいほど、お値段はお高くなる傾向^^; ズームレンズでもそれくらいのF値を出すことができるものもありますが、単焦点レンズよりもさらに値段は上がります。

F値1.8くらいの単焦点レンズであれば、比較的手に取りやすい価格で単焦点レンズを購入することができます。

初めてカメラを手にするのであれば、カメラ単体+単焦点レンズを購入して、まずは一眼レフのボケ味の美しさを体感するところから始めることを、強く強くお勧めします!!

まとめ

背景がボケている素敵な写真を撮る為にまず、

・絞り優先(Av)モードでF値をいちばん小さくしてみる

・できれば単焦点レンズで!!

これをすることで、あら不思議「あれ?プロっぽい!!私、写真うまいんじゃない!?」と思うような写真を撮ることができるはず。もちろんやっていく中で、自分の好きなボケ感が出てくると思うのでF値も適宜調整していきましょう。まずは写真って楽しい!!が伝わりますように^^

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